アイルランドの伝統音楽。ケルト民族の歴史とカルチャーもいっしょに掘り下げてみた【本日のレコード 5曲目】
こんばんは、とも蔵です。
お久しぶりです。皆さん、お元気にお過ごしですか?
さて、今回の記事は最近ハマっているレコードのお話。
それがこちら
はい、ドンっ!
Michael Coleman - IRISH JIGS AND REELS
アイルランドの伝統音楽。
ジグとリールのレコードですね。
このレコードとの出会いは、今年の5月。いつものようにアンティーク・マーケットへ行き、この日は3人のベンダーさんから合計7枚購入した。
その1枚がこのレコード。大体いつもお試し枠で、ジャケット見た直感でレコードを購入する。ジャケ買いってやつっすね。
ボロッボロのジャケットでレコードの状態も悪かったけど、このグラフィックにやられてしまった〜。
そんでこれは、その日最安値で購入したもの。1枚なんと$1.50。
安っ!
今じゃこの日に買った7枚のレコードのうち、一番気に入っております。
前回もそうだったけど、最安値のジャケ買いのレコードが一番良かったりもする。
さて、このアイルランドの伝統音楽、ジグとリールに関してゴーグルでリサーチしたのでまとめますよ。
Irish Jig & Reel
アイルランドの伝統音楽 - ジグとリール
ヨーロッパ大陸から離れているアイルランドは、西洋のクラシック音楽の影響を受けることなく、アイルランド島独自のリズムやメロディが誕生した。
主な器楽曲はジグやリールと呼ばれるダンス曲。賑やかな演奏に合わせて、昔からアイルランドの人々は踊りを楽しんできた。
・Reel (リール)
アイルランドで最もよく弾かれているダンス曲。リールは4分の4拍子で、18世紀の終わり頃、スコットランドから渡ってきたという主張が定説になっている。
・Jig (ジグ)
アイルランドでリールの次によく弾かれているダンス曲。ジグは8分の6拍子で、ダンス音楽の最も古い形式。
なるへそ〜。
自分でもいつも良い学習になります。
さっ、それを踏まえてご視聴ください。
どうぞっ!
いやー、素晴らしいっ!
この、ゆる〜い感じ。
そしてこのアイリッシュのサウンドがね、
やたらカリフォルニアのメローなムードとマッチするんよね。
おうちでポケポケしながら、ビールがすすむじゃないか!
昼からこれかけて、クラフトビール飲みながら好きな作業に没頭する。
く〜、贅沢すぎる時間であります。
さっ、そして最後にこの作曲者についてもゴーグルで調べてみましたよ。
今回もすごく偉大な方でした。。。
Michael Coleman
マイケル・コールマン
彼は"フィドルの巨匠"または"アイルランド伝統音楽の救世主"と呼ばれる
1891年にアイルランドのスライゴー州ノックグラニア(Knockgrania)で生まれ、移住先のアメリカはニューヨーク州ブロンクスで1945年に亡くなった。ちなみにフィドルとは、カントリーやケルトなど民族系の音楽で用いられるバイオリンのこと。
1914年10月、23歳の時、コールマンは友人のジョン・ハント(John Hunt)と共にアメリカに渡った
初めにマサチューセッツ州の叔母の家に住み、フィドルを弾きながら踊るパフォーマンスでキース劇場のヴォードヴィル巡業に参加した。1917年に彼はニューヨークに移り、メアリー・ファニングと結婚。1921年から1936年までの間、彼は多くのレコードレーベルでざっと80枚を数える78回転レコードを録音した。
スライゴーのフィドル奏法として今日知られている最も有名な奏者である
コールマンの録音のいくつかはイギリスのレーベルで再発売され他はアメリカからの輸入品としてアイルランドに流通し、スライゴーや各地のフィドル奏者の新しい世代に大きな影響を与えた。
1914年に撮影された写真。左)マイケル・コールマン。右)友人のジョン・ハント
さー、今回はもっともっと掘り下げますよ!
正直、アイルランドとかスコットランドに関してあまり知らないし、そこまで知識がない。だから気になってこの際、もっと調べてまとめてみた。
ケルト民族の歴史
ケルト民族とは、紀元前1200年頃からヨーロッパ全体に広く分布していた民族のこと
ケルト人の部族は、共通の言葉・習慣・宗教を持っていたが、それぞれがまとまることはなかった。また、牧畜と農耕が土台の経済で、都市は発達しなかった。紀元前3世紀頃からローマ帝国によって西へ西へと追われ、アイルランド島に追いやられた。彼らが、現在のアイルランド人のルーツである。
ケルトの人々は自然を崇拝し、魂の不滅を信じていた
そのことは、多くの伝説や物語が生まれたことからも分かる。ケルトの神話には大地の神や森の精、太陽の神、妖精の悪魔、守護神が数多く登場する。現在のアイルランドはキリスト教カトリックを信じる国である。4世紀頃にキリスト教が広まっていった。しかし、元々は日本人と同じように様々な神々を崇めていて、その考え方はケルト伝説と共にアイルランドに残っている。
ケルトの国として認識される6つの地域
ケルトの国として認識される6つの地域は、ブルターニュ、コーンウォール、アイルランド、マン島、スコットランド、ウェールズである。これらの領域では、ケルト語系の言語が現在も話されているか、近代まで話されていた。古代ローマとゲルマニアの文化圏が拡大する以前、ヨーロッパの重要な部分はケルト文明が占めていた。
ケルト民族と伝統音楽
アイリッシュの伝統音楽に根付くもの
自然を愛する民族性や、隣国の英国から受けた支配、ポテト飢饉によるアメリカへの大量移民など、彼らの複雑な歴史の中で育まれてきたのである。アイルランド伝統音楽(ケルティック・ミュージック)には二つのスタイルがある。声で歌うヴォーカル曲と、楽器のみで演奏するインステゥルメンタルである。
映画『タイタニック』にも関係が
映画『タイタニック』にもアイルランドの伝統音楽が登場してます。ジャックとローズが会話をしながら踊りを楽しんでいるシーンです。
実は、1912年に沈没したタイタニック号には、多くのアイルランド移民が乗船していた
アイルランドからの移民の多くがアメリカ合衆国を目指した時代です。映画『タイタニック』に登場する大勢の労働者の姿は、夢と希望を求めてアメリカに移民しようとするアイルランド人です。
ケルト民族の文化
スコットランドやアイルランドと聞いてイメージする、緑色やクローバー
ロサンゼルスでは多くのエリアにアイリッシュ・パブがあります。東京でもよく見かけますね。アイリッシュ・パブとかスコティッシュ・パブって、なんか緑色が基調じゃないですか?店内に飾ってあるフラッグとか、お店のロゴとか看板。
ギネスもそうですね。
そもそもなぜ三つ葉のクローバーなのか?
アイルランドの国花はシャムロックです。シャムロックは、アイルランド語でクローバーを意味します。ケルト全盛期、アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックが、シャムロックの葉が3つに分かれているのはキリスト教の教え『三位一体』を表しているのだと説明し、キリスト教の布教に利用したという言い伝えがあります。また、ケルトでは3という数字が神聖なものとして考えられていたようです。この植物そのものが聖パトリックやキリスト教の象徴ともされ、現在でも大切にされています。
そもそもなぜ緑なのか?
アイルランドは美しく緑多い風景から「エメラルド色の島」と呼ばれています。そのため、緑はアイルランドのシンボルカラーであり、アイルランドのお祭り、セントパトリックス・デーには緑の服を着て、緑のビールを飲み、緑の食べ物を食べる風習があります。セントパトリックス・デーが近づくと、街が緑一色に染まります。
アメリカのイリノイ州シカゴの写真。毎年セントパトリックス・デーに、シカゴ川が緑に染まるのが有名です。
セントパトリックス・デー
セントパトリックス・デーは、聖パトリックの命日
3月17日のセントパトリックス・デーは、アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックの命日です。カトリックの祭日であり、アイルランド共和国の祝祭日。シャムロックを服につけたり、ミサへ行ったりする。アイルランドでは何世紀も前からこの日を祝う伝統が受け継がれ、正式に1903年より祝日となり、イギリスから独立後、徐々に祭礼日として成長した。
現在のセントパトリックス・デー
セントパトリックス・デーはアイルランドの宗教的な祝日なので、教会に礼拝に行くことも行事の一つですが、現在ではアイルランド国民だけでなく、世界中すべての人々が飲んで、歌って、踊り、アイルランドの豊かな文化や伝統に祝杯をあげ、共に祝う日となっています。
ケルト民族とスポーツチーム
アイルランドの国花、シャムロック
スイスのジュネーブに本部がある国連機関に、アイルランドの国花としてシャムロックが登録されていて、アイルランド国内では、ラグビー代表のユニフォームデザインや国営の航空会社のロゴをはじめとした政府機関、会社のロゴなどに頻繁に使用されています。
NBAのバスケットチーム 、Boston Celtics(ボストン・セルティックス)
実は、このCeltics(セルティックス)
チーム名のCelticとは「ケルト人の」という意味なんです。
あと、サッカーの元日本代表の中村俊輔はスコットランドのセルティックに所属していましたね。
そのセルティックF.Cのチームロゴはこれですよ。
僕はアメリカのプロ・バスケットボール、NBAが大好きなので気が向いた時にブログの記事にしています。
先日ちょうどボストン・セルティックスの記事をアップしたのでバスケが好きな方は是非お立ち寄りください。
長くなってしまいましたが今日はこの辺でお開き。
いやー、レコードって本当に素晴らしいですね。
それでは、ほなまた、ほなまた、ほなまたっ!