宇宙に魅せられた”宇宙オタク”のおっちゃんが営むビール工場【本日のブリュワリー 6軒目】
こんばんは、ともぞーです。
みなさん、お久しブリューイング!
今週に入り、LAもだいぶ春らしい陽気になってまいりました。
日本はそろそろお花見シーズンですか?
みなさん、美味しいビール飲んでますか?
今、ちょうど記事書いていたらはてなブログからメールが来て、
とも蔵がブログを開設してからちょうど一年経ったようです!
そして記念すべき一周年の記事は、なんと50個目の記事です!
今日はそんな個人的にめでたい日にふさわしい記事を用意しましたよ。
記念すべき50個目の記事はLAのブリュワリー探検シリーズです。
インパクトのあるタイトルなので、気になった方も多いのでは、、、
今日ご紹介するビール工場はスゴイですよ!
あっ、自分で最初からハードルあげちゃった。。。汗
オモシロイ話する時に一番やったらアカンやつや。
本日のブリュワリーはこんなとこ。
Cosmic Brewery
醸造所:コスミック・ブリュワリー
場所:Torrance(トーランス・ロサンゼルス)
ここはね、今までなかった、出会わなかった、これからも出会わなそうな個性的すぎるコンセプトのブリュワリーです。
まさに、ともぞーブログに相応しいB級且つマニアックで変態なビール工場です。
ここを訪れたのは、先月。金曜日の夜、華金でしたね。
アメリカではTGIF(ティー・ジー・アイ・エフ)と言います。
Thanks God It's Fridayの略ね。
まぁ、華の金曜日ってことで
パーキング到着。
なるへそ。ここか。
外にはフードの屋台もあるぞぃ。
Vegan Sushi
ビーガン・スシの屋台
ビーガン・フードやレストランはLAにとても多くあります。
ビーガンとは、完全菜食主義の人たち。
ではベジタリアンとビーガンはどう違うのか?
って話になると話が脱線してブリュワリーを紹介できなくなるので、今日はなしとゆーことで。。。
また、別の日に書きますね。
お寿司はとても魅力的ですが夕飯は別で済ませてきたので、お寿司と目を合わせないようにして店内へ。
おっ。結構賑わってる!
さすが金曜日っ!
店内、宇宙っ!
お店の至ることろには、
ムムっ!
なんだこのスペースは!?
テレビにはStar TrekとかのSF映像が流れている。。。
おいおい、天井にはロケットが飛んでるぞ!
そして端っこの方に何か光る未確認物体を発見!
。。。。
近寄ってみると...
それは、未来のジュークボックスのようだ。
自分の好きな音楽をセレクトしてかけれるみたいだ。
たった今、確認物体になりました!
しかしなんだこの空間は、、、
初めてラスベガスに来た時のような頭の中の整理が中々つかない感覚だ。
店内入って一瞬にして、訳のわからない雰囲気に包まれた。
カウンターの列が長いので、ひとまず店内を遊泳しながら冷静さを取り戻そう。
ん?
なんだチミは!?
こ、これはまさか…
あの…
ケンちゃん望遠鏡!?
いや、待て。
これは引っ掛けだ。
これは天体観測をする望遠鏡だ!
ケンちゃん望遠鏡と言えば小学生の頃、志村けんをこよなく愛したとも蔵が唯一当たったケンちゃんラーメンの景品だ。
ケンちゃん消しゴムに、ケンちゃんボールペンも欲しかったな~。。。
しかしケンちゃんラーメンはいつまで経っても新発売だったな~。
そんなこと言ってる暇があるなら、ビーガンの説明をしろと言われそうなので、醸造所内をさらに遊泳。
ん?
なぜにここにタップ?
カウンターはさっき通り過ぎたはずだぞ。
謎だらけ...
さらに奥へと進む。
なんで?
自分ブリーフ姿でなんしよん?
しかも、めっちゃ悪そうな顔しとるし。
てか今自分、なんか発射したで。。。
ぬ、ぬお~っ!
なんかめっちゃ撃っとるや~ん。
これ撃ったんどこ行くん?
さっきの外のフードのことろやね。
寿司が嫌いか? 寿司が憎いか?
ますます謎は深まるばかり。。。
宇宙での遊び道具もあるようだ。
お手玉みたいなやつを投げて穴に入れる至ってシンプルだけど意外と燃えるクラシックなゲーム。
これはLAのビール工場での鉄板アイテム!
これ置いてあるブリュワリーはかなり多いです。
昼間からビール片手にみんなこれで遊んでます。
そして、発見っ!
その奥にありました。
自分のペースで静かに発酵するビールタンクちゃん達。
スタッフ以外立ち入り禁止です。
当たり前のようだけどね、酔っ払い相手の商売ですからね。
それでは、ビールを頼みにカウンターに戻りましょうか。
ここのビールのラインナップはこんな感じ
Rye IPAやSour IPAもあるけど、全体的にアルコール度数低めだね。
一番度数高いのでナイトロのポーターで6.8%
これはアメリカにしては度数が低い。。。
とりあえず、4種類をビアーフライトで頼んでみる。
ビアーフライトのボードも宇宙船をイメージしてるヨーダ。
アメリカに旅行できたら、これやりたいって方多いかと思います。
写真のようにテイスティング用のサンプルグラスで何種類かのビールを試すことを、英語でBeer Flight(ビアーフライト)と言います。
テイスティングとかサンプルとか言っても通じますが、
You want Flight?
と聞き返されます。
Beer Flightの数はブリュワリーによって異なります。一回のオーダーで何種類までってとこもあれば、好きなだけってとこも。
カウンターでは、ここのブリュワリーのグッズも販売。
ビアーグラスも売ってますよ。
スナック等の軽食も買えるぞぅ。
こちらではTシャツも売ってますね!
でもってなんだ、この右下のカラフルな瓶の液体。
なんとも怪しいですが、、、
早速気になってカウンターのおっちゃんに話してみる。
あれはなんなん?と聞くと
手作りのソーダだそうだ。
"ソーダだそうだ"
下から読んだら、
"だうそだダーソ"
手作りでソーダシロップを作っていて、お酒を飲まない人や運転手、そして子供のためにソーダメニューも豊富にしてるらしい。
テイスティングを楽しんだ後に、さっきおっちゃんから説明された”ある事”を試してみることに。
最初、何言ってんだかよく分からなくて何回か聞き返してようやく理解できた。
つまり、この宇宙好きなブリューリーは、来てくれたお客さんに宇宙での素敵な体験をして帰ってもらいたいようだ。
だもんで店内がアトラクションのような設定になっている。
おっちゃんのスター・ツアーズ
- カウンターでパイントグラスの代金を払う
- ここのオリジナル・カードをくれる
- グラスをとり、好きなビールを自分で注いで飲む
- ビールの代金はオリジナル・カード経由でクレジットにチャージされる
とりあえずカウンターで支払い終えてから、さっきの後ろのスペースへ行きパイントグラスを取りに行く。
なるへそ~。そーゆーことか。。。
徐々にさっきの謎が解けてきたゾ。
んで、自分で好きなビールをここで注ぐんやね。
このタップは全部違う種類のビール。
小さなディスプレイにはそれぞれの味や原料、IBUや度数が表示されてます。
近寄るとこんな感じ。
なんか久々にテンション上がってきた。
ディズニーラン〇のスターツアーズのアトラクションに乗ったような気分になってきた。
おっちゃんがくれたオリジナル・カードにも注ぎ方の説明書きがあります。
そーか、このカードを挿して注ぐんやね。
そして自分で注ぐと。
なんともミステリアスな体験だ。。。
この一連のSFストーリー。iPhoneでビデオも撮ったんで一応のっけますね。
ブログ読者の皆さんと、ともぞーとのテンションのギャップが多少生じたのを感じましたので、少しでもその距離を縮めたくて。。。
まぁ、そんなこんなでビールを数種類テイスティングしたわけですが。
まず味の感想から言ってしまうと、、、
僕の好みの味はなかったです。
とゆーのも、全部が薄い。普段、濃ゆいIPAばかりを飲んでいるのでハードパンチを求めてる方にはどれも物足りない味でしょう。
ただ、ここのコンセプトは面白い!
別に宇宙が好きとかではないんですが、個性的すぎることろが好きです!
気になり過ぎてきたので、またカウンターのおっちゃんに話に行く。
右のブラウンのTシャツにブラウンのキャップをかぶった彼。
ともぞー:ここ初めて来たよ。ずっと来たかったんだけど、ようやく来れたよ!
おっちゃん::来てくれてありがとう。
ともぞー:さっきから気になってたんだけど、もしかしてオーナーさん?
おっちゃん:そーだよ。僕がオーナーさ。
ともぞー:やっぱり? 今までLAでたっくさんのブリューリーに行ったけど、オーナー自らカウンターでオーダーとって、ビール注いでるのは初めてみたよ。
おっちゃん:そうだよね笑 僕は宇宙はもちろん、ビールも大好きなんだ。だから好きなものをここに集めてみたんだ。自分の好きなものだけを寄せ集めた空間が作りたくて。
とっても嬉しそうに満面の笑みで話してくれた。
すごく笑顔の優しいナイスな白人のおじさんだ。
彼は本当に宇宙が好きなようで、カウンターでお手隙なときはにんまりとした表情でテレビのスター・トレックに釘付け。
でね、本当にビックリした。
オーナーですよ?
他のブリューリーのオーナーなんて、全部任せて姿すら見せないですよ。
たまにフラっと遊びに来たかと思うと部下に指示を出して、自分のパーティー用に好きなだけビールを持って帰ったりとか。
しかしここのオーナー。
金曜日の21時過ぎだってのに、自らカウンターに入り仕事をする。
バイト君らもいるのに、自ら率先して下っ端らしい仕事をしている。
ビールが好きな彼にとっては、下っ端の仕事とかの感覚もないんだろうな。
本当にビールが好きで、宇宙が好きで。
生き生きしながら心の底から楽しそうにこの空間にいる。
そんな彼の姿を見てたらなんか心を打たれた。
決して僕は宇宙が好きではないし、決してセンスがある空間デザインとは言えない。
どちらかと言えばB級すぎるクオリティーだ。
装飾も手作り感満載だし。
ただ、彼は自分の人生を通して好きなものがあり、それをトコトン追求し、毎日好きなものに触れながら幸せいっぱいに仕事をしている。
そもそも彼には仕事ってゆー感覚ではないんだろうな。
趣味。本気の趣味。生きがい。やりがい。
彼を見ていたらそんなことを考えさせれた。
そして話はまだ続く。
ともぞー:ここのコンセプトは面白いね!こんなブリューリー見たことないよ!
おっちゃん::そう言ってくれて嬉しいよ。
ともぞー:いつオープンしたの?
おっちゃん::昨年だから、そろそろ1年だね。
ともぞー:当たり前だけど、宇宙が好きなんだ?
おっちゃん::もちろんさ笑 僕は宇宙とビールに魅せられたんだ。
ともぞー:さっき後ろに天体望遠鏡があったけど。
おっちゃん::うん、あれは月に一度のイベントで外に出してみんなで天体観測をするんだよ。宇宙が好きなお客さん達にも喜んでもらっているよ。
ともぞー:イベントやってるんだ?
おっちゃん::イベントは月に何回かあるね。SPACE X社(スペース・エックス)が近くにあるから社員の人に来てもらってイベントしたり、NASAで働いている友人に来てもらって宇宙に関するトークイベントなんかもやるんだよ。
ともぞー:マジで?面白いね!
おっちゃん::よかったらメーリングリストに君のメールアドレス書いてよ。イベント情報を送るよ!
ともぞー:もちろん!面白そうだね。 ありがとう、また遊びに来るね!
おっちゃん:ありがとう。良い週末を!
そして帰る頃にはテレビ画面が、、、
このおっちゃん、本当に面白いな。。。
おしまい。。。